
複雑に絡み合う社会問題の解決にとりくむ
社会福祉士日野 紀子
地域包括支援センター(2002年度入職)8050世帯が安心して生活できるように
私は在宅介護支援センターに13年間、地域包括支援センターの配属では3年目になります。
日頃は社会福祉士/介護支援専門員として勤務しています。
地域包括支援センターの業務は、総合相談支援、権利擁護事業、介護予防ケアマネジメント、包括的・継続的ケアマネジメント支援、事業間連携です。
利用者や家族~関係機関、また個人~地域までと幅広く、専門性を活かして相談業務を担っています。
社会福祉士としては、成年後見制度等の紹介、高齢者虐待事例の対応や、高齢者虐待防止への取組み、消費者被害の防止など必要な支援を専門職と連携し対応しています。
老老介護、認認介護、8050世帯が抱える問題、生活困窮、ゴミ屋敷等、複雑な家族関係が背景にあることで支援が得られない等、多重に絡む問題に多職種多機関と連携し、安心して生活できるよう、利用者と寄り添いながら、解決方法を一緒に考え、探す、または力を引き出すよう取り組んでいます。

誰もが自然と頼ってくれる存在に

私は職場では専門職、家庭では二児の母親のペルソナを持っています。
妊娠、出産を経て育児と仕事の両立は大変ですが、『雨垂れ石を穿つ』と信じて日々過ごしています。
今日まで仕事を続けられたのは、職場の配慮と家族の理解と協力のおかげです。
出産するまでは、仕事を優先してきた私は、守るものが増えた時に仕事も育児も100%出来ない現実を知りました。 効率よく時間配分を考えること、今の自分だから出来ること、考え方の多様性を受け入れること、助けてもらうこと等、仕事の仕方を改めました。
やりがいを感じられる時は人に必要と思われ、役割を与えられた時です。必要な存在なのかは、自分自身の行動で結果は見えてきます。
『桃李(とうり)もの言わざれども下自ずから蹊(みち)を成す』のように、いつかそういう存在になれるよう日々精進していきたいと思います。