認知症への嗅覚からのアプローチ
アイユウの苑グループホームでは、8月の中旬から嗅覚リハビリテーションを実施しています。
実施は希望者のみとしていますが、現在18名のご利用者のうち、9名の方にご利用いただいています。
「自律神経へ働きかけ、心のバランスを整え、認知症を起因とする行動障害(BPSD)の改善を図ること」を目的としていますが、いい香りを感じると、リラックスできたり、気分が良くなったりということは多くの方が体感としてあると思います。グループホームの職員として、利用者様にリラックスしていただいたり、気分良く過ごしていただいたりといったかかわり方の実践は大前提、さらにそれに上積みできる方法がないかと模索していました。
さらに実践するなら一番の人に聞いてみようということになり、認知症と嗅覚研究の第一人者でもある鳥取大学の浦上克哉教授から直接指導を受けました。
浦上教授によると、「嗅神経は脳神経の中で最も再生能力が高く、アロマセラピーを行うことで嗅神経の再生や記憶をつかさどる海馬の神経への変性を防止できる可能性がある」とのこと。さらに認知症の方に効果があるとされるアロマの種類も研究で明らかになっています。
実践直後からほとんどの方に夜間の睡眠状態に改善がみられたり、日中の表情や言葉が豊かになったりと効果が見られています。
この度加わったアロマセラピーと、研鑽を続ける私たちのかかわり方により、さらによい支援が展開できると確信しています。
アイユウの苑グループホーム 江藤文彦