8月の献立紹介|夏にぴったりの冷やし中華と宮城県の郷土料理「おくずかけ」
暑い夏に食べたくなる料理といえば、やっぱり「冷やし中華」。さらに、8月ならではの郷土料理として宮城県南部で親しまれている「おくずかけ」も欠かせません。今回は、夏におすすめの献立として 冷やし中華・酢鶏・マンゴーデザート・宮城の郷土料理おくずかけ をご紹介します。
▶8月の郷土料理「おくずかけ」
今月の郷土料理は、宮城県南部を中心に伝わる「おくずかけ」。お盆や彼岸の時期に食べられてきた精進料理で、素麺や里芋、人参、ごぼう、椎茸、油揚げなどをだし汁で煮込み、水溶き片栗粉でとろみをつけるのが特徴です。
肉や魚を使わず、野菜の旨味を活かしたやさしい味わいは、胃にやさしく栄養満点。夏の疲れを癒す一品としてもおすすめです。
▶冷やし中華の歴史と魅力
冷やし中華は昭和12年頃に日本で誕生したといわれています。戦後に全国へ広まり、今では夏の定番料理として定着しました。
当時は冷房設備が普及しておらず、熱々の中華料理を敬遠する人が増えたため、涼しげな一品として考案されたのだとか。程よい酸味の効いたタレが食欲をそそり、暑い時期でもさっぱりと食べられるのが魅力です。
▶酢鶏で野菜もたっぷり
メインの一つは「酢鶏」。カラッと揚げた鶏肉に甘酸っぱいあんを絡めた一品で、ご飯にもよく合います。彩り豊かな野菜がたっぷり使われているので、栄養バランスも抜群。夏バテ防止にもおすすめです。デザートには、爽やかな甘さのマンゴー缶。トロピカルな味わいで、献立全体をさらに華やかにしてくれます。
8月の献立には、冷やし中華・酢鶏・マンゴー・おくずかけといった、夏を元気に過ごせる工夫がたくさん詰まっています。冷たい麺料理でさっぱりと、野菜たっぷりの酢鶏で栄養を、そして郷土料理のおくずかけで伝統の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
栄養管理食事サービス部 管理栄養士 木村優月